、日曜日公休を励行すること。
四、公休日に出入港したる時は、その翌日を休日とすること。
五、作業命令は一人より発し、幾人ものメーツより同時に幾つも発せられぬようにすること。
六、横浜着港の際深夜、船長私用にてサンパンをもって、水夫を使用して、上陸することに対して、吾人《ごじん》これを拒絶すること。
七、公傷、公病に対しては、全治まで本船において、実費全部を負担し、月給をも支払うこと。
[#ここで字下げ終わり]
以 上[#「以 上」は36字下げ]
というようなものであった。それは、小倉が、舵手室へ帰って清書して、波田に手渡しする。交渉の順序は、明早朝、出帆準備にとりかかる前に、チーフメーツに手交して、われわれは全部の要求が承諾されるまでは船室から出ない――ということに決定した。
要求条件は、労働時間と、労銀増額と、公傷病手当の三つは完全に利害をファヤマンの方と一致した。そして、その三つは、要求条項中重要なものであった。「だから、われわれは、この要求をファヤマンの方へ無断でやるというわけには行かないだろう」「もちろん」
そこで、小倉がファヤマン(火夫)コロッパス(石炭運び)に報告
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