し、藤原がオイルマン(油差し)に、水夫たちはこういう要求条件を出して戦う、戦線を共同してもらえれば、この上もない事だが、そうでなかったら応援をしてもらいたいと、いうことを申し込むことになった。しかし、それは、われわれの要求条件がチーフメーツの方へ持って行かれると、同時でなければなるまい。なぜかならば、それは、セーラーの方で計画実行しなければならなかったほど、セーラーによっては、緊密な要求だが、火夫の方では、ある者にとっては、そうでないかもしれないし、より一層われわれがおそれるのは、スパイだ。スパイに対しては、われわれは絶対に、気をつけねばならない。それはペストのバクテリヤよりもこわいんだから。スパイはいつでもいそうなところにいないことは、柳の下の鰌《どじょう》と同じことだから、なおさら、われわれは細心に注意しなければなるまい。だから、少し手おくれのようには思われるかもしれないが、明日《あす》の朝にした方が、よくはないか、それはどうしても、明日の朝でなければならない――という事も決定した。
そして、今一つ重大なことが、決定された。それは、この要求提出を機会として、それが成功しようが失敗
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