、工場の中に吸い込んでしまって、その中の上出来なのを、自分らの玩弄物《がんろうぶつ》なる「妾《めかけ》」にしてしまうんだ。
ブルジョアどもは、人間を、自分たちを除いた一切の人間たちを、字義どおりの「馬車馬」的賃銀|奴隷《どれい》にしたいという、本能的な欲求を持っているんだ。
そして、労働者は、生きたまま、何万馬力の電動機によって運転されている「挽《ひ》き肉器」の中へと、スクルーコンベーヤで運び込まれるのだ。
こうして、賃銀奴隷は最後まで、人間でありたいという希望と努力を挽き砕かれて、無機物か何ぞのように、ブルジョア文化の路傍へほうり出されるんだ。そして、それは、ブルジョア道路を永久的にするためのコンクリート中の一石塊となって、永久に、道路の一部をなすように、計画されてあるのだ。
だが、今はもうその計画どおりには行かないだろう! われらに教育がないということは、われらから、教育の機会を掠奪《りゃくだつ》したやつらに責任はあるが、やつらに責任を負わせたってそれで労働階級がどうなるんだ。今、われら自身でわれらを教育するんだ。今、われらは、すべてを自分の手でやって見せようと意気込んでい
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