にありて「机に千文《ちぶみ》八百文《やおぶみ》堆《うずたか》く載せ」たりという一事はこれを証して余りあるべし。その敬神|尊王《そんのう》の主義を現したる歌の中に
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高山彦九郎正之
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大御門《おおみかど》そのかたむきて橋上に頂根《うなね》突《つき》けむ真心《まごころ》たふと
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をりにふれてよみつづけける(録一)
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吹風《ふくかぜ》の目にこそ見えぬ神々は此《この》天地《あめつち》にかむづまります
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独楽※[#「口+金」、第3水準1−15−5](録二)
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たのしみは戎夷《えみし》よろこぶ世の中に皇国《みくに》忘れぬ人を見るとき
たのしみは鈴屋大人《すずのやうし》の後に生れその御諭《みさとし》をうくる思ふ時
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赤心報国《せきしんもてくににむくゆ》(録一)
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国汚す奴《やっこ》あらばと太刀|抜《ぬき》て仇《あだ》にもあらぬ壁に物いふ
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示人《ひとにしめす》(録一)
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天皇《すめら
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