釣する蜑《あま》の袖かへる見ゆ (讀人しらず)
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實景を其儘に寫し些の巧を弄ばぬ所却て興多く候。
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神風や玉串の葉をとりかさし内外《うちと》の宮に君をこそ祈れ (俊惠)
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神祇の歌といへば千代の八千代のと定文句を並ぶるが常なるに此歌はすつぱりと言ひはなしたるなか/\に神の御心にかなふべく覺え候。句のしまりたる所半ば客觀的に敍したる所など注意すべく神風やの五字も譯なきやうなれど極めて善く響き居候。
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阿耨多羅三藐三菩提《あのくたらさんみやくさんぼだい》の佛たちわか立つ杣《そま》に冥加あらせたまへ (傳教)
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いとめでたき歌にて候。長句の用ゐ方など古今未曾有にてこれを詠みたる人もさすがなれど此歌を勅選集に加へたる勇氣も稱するに足るべくと存候。第二句十字の長句ながら成語なれば左迄口にたまらず、第五句九字にしたるはことさらとにもあらざるべけれど此所はことさらにも九字位にする必要有之、若し七字句などを以て止めたらんには上の十字句に對して釣合取れ不申候。初めの方に字餘りの句ある
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