ろこぶであろうと思った。そう思いながら、一空さまについて、子供たちにもまれて、その遊び部屋へ出て行った。
子供たちは、一空さまの両手にぶら下がったり、丸ぐけを引っぱったり、背中によじ登ったりした。一空さまだけでは足らないで、お高にも、前後左右からまつわりついて来た。お高は、からだいっぱいに子供たちが成《な》ったような恰好で、一段低い板の間へおりた。
そこは、広びろとして、木のにおいのする室《へや》であった。ちょっと剣術の道場のようであった。隅のほうに縁《へり》なしの畳が敷いてあって、すわることもできるようになっていた。窓からとんだりしないように、高いところに頑丈な武者窓があって、うすい陽の光が落ちていた。お高は、この大部分が龍造寺主計の喜捨でできたのだと思うとうれしかった。
子供たちは、板敷きのうえにがやがや押しならんですわった。みんなすばしこく眼をうごかして、天井と壁と一空さまやお高の顔を、見くらべていた。
ほかにも、来ている成人《おとな》があった。若い男女と、中年の女の人であった。若い男は、江戸川べりの古い仏具屋の息子《むすこ》で、普段から、一空さまの学房に何かと力を寄せて
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