々々しくなった。しかし、返事をしないわけにはゆかないので、
「はい、親身に相談のできるお知りあいがあればよいと、しじゅう願っておりますでございます」そして、すぐつけたした。「旦那さまのほかに」
「うむ」龍造寺主計は、まじめとも冗談ともつかずゆっくりとうなずいて、「しからば、わたしを、その一人に考えてくだされい」
「はい。ありがとう存じます。それはもう、勝手ながら、自分だけでは、そう思わせていただいておりますでございます」
「膝とも談合と申すぞ.ましてともだちなら何をきいても、よいわけじゃな」
「はい。どうぞ何なりと――」
「では、きく」
「はい」
「かの磯五なる男が、この江戸でも、金を眼あてに女をたぶらかしていることは、おどろかぬ。先ほども話したとおり、若竹の件をはじめ、上方におったころから、そういう人物であった。おそらく昔から、そういう人物であったろう。が、その磯五のために、この若松屋が滅びんとしているとあっては、黙過できぬ。そこでだ。磯五の女房という女は、まだ生きているのかな」
「はい、生きておられますでございます」
「どこに」
「それは、申し上げられませんでございますが、でも、確
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