はどうした※[#感嘆符疑問符、1−8−78]
 やってる!
 払う、押える、流す、縦横無尽にかわしている! と空を裂いた白光!
 たちまち上がって、たちまちおりた。
「うぬ!」
 二つの影、ぱっと左右に別れる。
「あ! 痛《つ》うっ――」
 ともう、一人はどこか斬《や》られたらしい。
 生き血の香は鉄錆《てつさび》のにおいに似ている。そいつがぷうん[#「ぷうん」に傍点]! と鼻をかすめるのだ。
「深傷《ふかで》か?」
 きいたのは、守人の声だった。
「な、なんのこれしき! ははは」
 さびしい笑いである。
「休もう。手当てをするがいい」
「いらぬ。ほんのかすり傷だ。肘《ひじ》だ」
「だが、血がひどいらしいではないか。おぬしを殺してしもうては何にもならぬ。所望なのは生きてるところをはねた首だ。待つ。血をとめてから、また往こう」
「そうか――かたじけない」
 はっ、はっとあえぎながら、銀二郎は刀を引いた。で、守人も、帰雁を片手に、気を許して上体を差し延べた。
 ところへ! うなりを生じた突風。
「卑怯《ひきょう》なっ!」
 と叫んだ守人、冷たい物を肩口に感じて、思わず左手で押えながら、帰雁
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