、話がわかってらっしゃる、気前もよろしくてらっしゃる、お聞咎《ききとが》めでお調べの筋と来るんじゃなし、学問のために聞いて置きてえとおっしゃるんだから、ここは一番、願人坊主の腮の見せどころ、いや咽喉の聞かせどころと舌なめずり、咳払いよろしくあって、樽床几《たるしょうぎ》を宙に浮かせて――
お聞きに入れます「当世よくばり武士」チョボクレ始まりさよ……
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そもそもこのたび
京都の騒動
聞いてもくんねえ
長州征伐|咽喉元《のどもと》過ぎれば
熱さを忘れたたわけの青公家《あおくげ》
歌舞伎芝居のとったりめかして
攘夷攘夷とお先まっくら
おのが身を焼く火攻めの辛苦も
とんぼの鉢巻、向うが見えない
山気《やまき》でやらかす王政復古も
天下の諸侯に綸旨《りんじ》のなンのと
勿体ないぞえ
神にひとしき尊いお方の
勅書を名にして
言いたい三昧《ざんまい》
我が田へ水引く阿曲《あきょく》の小人
トドの詰りは首がないぞえ
それに諂《へつら》う末社の奴原《やつばら》
得手《えて》に帆揚げる四藩の奸物《かんぶつ》
隅の方からソロソロ這《は》い出し
濡手で粟取るあわてた根性
眉に八の字、
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