ひとつ、訪ねてみることだねえ、魔除けになるかも知れない。
魔除けといえば、お前さん、いつのまにか、あのいやがらせ[#「いやがらせ」に傍点]の三ぴんやよた者の姿が見えなくなった。笑わせやがらあ、わたしが新撰組の頭と近づきだと知ったもんだから、逃げたんだよ。
お角も、そこで、今までの鬱気《うっき》が晴れて、いい気持になりました。
それから帰るまでのお角さんの身辺には、不思議に例のいやがらせの三ぴんや、よた者が近づきませんでした。それは、お角さんの察しの通り、お角が新撰組の大将となれなれしく口を利いたばかりか、かえって、それを呑んでかかるのに、新撰組の大将が頭を掻《か》いて閉口気味なのを、物蔭から見て取った三ぴんやよた者が、面《かお》の色を失ったというわけであります。
この女は、新撰組を一枚上に行く、途方もない代物《しろもの》だと、尾を捲いて逃げたものと思われる。
前にしばしば言うが如く、お角さんは天下の形勢に暗いし、土方歳三に就いても、歳どんの変形であるとだけしか知らないために、大胆でありました。
それからのお角さんは、全く肩身の広い気持になって、山王様へも晴々しく参詣をして同
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