いる、が、平均して見てだね、女の方が少し脳味噌が劣る――と言っちゃ怒られるかね。だから女というやつは、男にたよらなければ何一つできない、女のするほどのことは男がみんなするが、男のするほどのことを女がやりきれるというわけにはいかねえ。ただ一つ、女にできて男にどうしてもできねえことが、しゃっちょこ立ちをしても男がかなわねえことが、たった一つだけある、それは何かと言えばお産をすることだ。こればっかりは女の専売で、男がたとい逆立ちをしてもできねえ。尤《もっと》も孝経には、父ヤ我ヲ産ミ、母ヤ我ヲ育ツ、とあるから、孔子の時分には男が子を産んだのかも知れねえが、今日、男が子を産んだという例は無い。だから子を産むことだけは女の専売で、この点では男が絶対的に女の前に頭が上らねえんだが、女さん、増長していい気になっちゃいけませんよ、その子を産むというたった一つの女の絶対的専売でさえ、男の助太刀《すけだち》が無けりゃできねえんだから……」
「ホ、ホ、ホ、ホ」
と、お雪ちゃんが笑いこけるのを、道庵はいよいよすまし込んで、
「まあ、それは、どっちでもいいが、お産だけは今いう通り、男子の戦陣に臨むのと同様に、女子
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