類《たぐい》がついている。つまりこの一行は、当日の相撲を見るべく、身内の者と、芸妓連を引具《ひきぐ》して、ここへ乗込んで来たものであることがわかる。
 多勢を頼む利《き》かぬ気の水商売連であるところへ、連れて来た美形連の手前、そのまた美形連が存外の強気で、普通の場合には、まずまず女連が恐怖狼狽して逃げ出すか、分別のあるのが泣いてあやまるとかして緩和すべきものを、ここでは控えの芸妓共が強気になって、かえって旦那方の後援をしていることほど、のぼせている。
 そこで、女の手前もあり、気の立った一行が、なあに二本差していたって相手は生酔い二人、あんまりふざけ方がアクどいやいという気になったらしい。
「あんた方、人のてほんになるべき身でおだしながら、何たる無作法な真似《まね》しなさる、お百姓衆はこわもてで、許すか知らんが、相手を見損なっては、どもならんぞ。さあ、もう一度、手出しをするならしてごらん。わしは名古屋の河嘉の松五郎という、しがないもんやが、曲ったことは大嫌いじゃ――あんた方が、自分が悪いと思召《おぼしめ》したら、ここへ手をついてあやまっておいでやす――そうもなければ許しゃせんぞ」
「何
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