の以前に海岸で果し合いを試みていた二人の者――
おお、おお、その生死のほども確めることを忘却していたのだが、それだ、その二人がここにこうしているのだ。
なんの――決闘でも果し合いでもあろうことか、近づいて見れば、眼の前にころがっている機械、道具類が物を言うではないか。
間棹《けんざお》、麻縄、鉄鎖、望遠鏡附の象限儀《しょうげんぎ》、円盤、といったようなものが、草の間に散乱しているのを見るがいい。
測量だ、測量だ、測量をしていたのだ。それを遠目で見て、一概に決闘と早呑込みをしてしまったのは、度外れた滑稽沙汰であった。
しかし、まあ、ちょうど、何かしら人懐かしい折柄、近く寄って、話敵《はなしがたき》に取ってみるのも一興。
「やあ、こんにちは、御苦労さまです」
田山が近づいて愛想をいうと、先方も、
「いや、どうも……」
という返事。
「測量ですか」
「はい」
「拙者は、あなた方がさいぜん、海岸で測量しておいでになるところを遠方から見て、これは、てっきり果し合いだと勘違いを致しましたよ、いやはや、笑止千万」
と言いますと、先方は、さほど興にも乗らないで、
「左様でございましたか、そ
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