勾配を見計らわなけりゃなりません、勾配はどのくらいにしたもんでございましょう、あんまり急ではいけますまい、そうかといって、あんまり低くてはお気に召しますまいが、高くするには土を固めて芝を植えただけでは持つまいかと存じます、石垣に致しますか、石で畳み上げますか、いずれに致しましても、あらかじめ高さをきめて、やっていただきませんと……」
「わからない人たちだね、いま言った通りにして、できるだけ高くすれば、それでいいじゃないの。でも、それでやりにくければ寸法をきめて上げましょう、塚の高さは一丈六尺八寸となさい」
「一丈六尺八寸でございますか」
「ええ、一丈六尺八寸の高さになるように土を盛って、その上を四坪四方ほど平らにしておくんですよ、そこへまた物を建てるのですから、まわりは石垣でも、石畳でもいけません、塚ですから、土を積み固めて芝を植えるのです、まわりの上り道だけに石段をつけて……都合によっては、土台はこの円よりも大きくなってもかまいません――わかりましたか」
「わかりました」
「わかったら、今日から取りかかって下さい、かかりはお父さんの方へ言ってはいけません、一切わたしの方で持ちます」

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