って、十二分の憎悪と嘲笑を浴びせたところ。
ここへ来ると、お銀様は手に持っていたところの杖で、その地点の上に、かなり大きな円を空《くう》に描きました。
「お嬢様、ここへ、御普請《ごふしん》をなさいますのですか」
「普請というわけじゃありませんが、できるだけ土を盛って下さい。土は、どこから運んでもかまいません、土をできるだけ高く盛って、それを雨で溶けないように固めて、芝を植えて下さい。その上は四坪ほど平らにして置いて下さい。それから四方へ上り口をつけて、石段をつけてもらいましょう」
「で、お嬢様、高さはどのくらいに致したものでございましょう」
「高さは、できるだけ高くして下さい」
小作連のうちの年長は、この注文には、少なからず当惑の色があった。
「できるだけ高く、とおっしゃっても、高いには際限がありませんでございますから……」
「それはわかっていますよ、富士や白根より高くなんて言いやしません、お前たちの力で、このくらいの円さのうちへ、頂上へ四坪ほどの平地を置いて、それでどのくらい高く出来るか、やれるだけやってみてごらん」
「左様でございますか……そうして、四方へ石段をつけますと、その
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