礼ながら、もう一度、篤《とく》と拝見させていただきたいものです……ええと、長さは二尺二寸五分というところですか、片切刃《かたきりば》で大切先《おおきっさき》、無反《むぞり》に近い大板目《おおいため》で沸出来《にえでき》と来ていますね、誰が見ても、相州か、そうでなければ相州伝、これが時代違いとあっては惨憺たるものです」
ピグミーは苦心惨憺して、ついに刀の棟へのぼって、その上へ抱きつき、刀の地肌をペロリペロリと二度ばかりなめてみましたが、何かそこで、興に乗じたと見えて、両手で輪を描いて刀の棟にブラ下がり、
「ところで、斬れますかね、これは……切れ味はいかがです、斬りましたか、どんなものです、三ツ胴に土壇払《どたんばら》いというあたりへ行きました? むろん、最上大業《さいじょうおおわざ》でございましょうな。ところでどうです、生きた人間を斬ると、血がどっちへ飛ぶか、それがおわかりですか、斬った人の方へ飛ぶか、斬られた人の方へ飛ぶか……」
調子に乗ったピグミーは、刀の物打《ものうち》のところまで上って、身を以てからみついたから竜之助が、その刀を一振り振りました。
前にいう通り、ちょうど物打
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