ある人々は別とする――また芸妓であり、女郎でないまでも、社会に存する正当な仕事で、夜業をすべき必要のあるものは別とする。
普通の社会において、普通の家庭において、朝寝、夜更かしというものは男性においてさえも決して自慢にはならない。ましてや女性において、おそらく女性の醜辱《しゅうじょく》の一つとして、朝寝、夜更かしはその最も大なるものの一つとして、数えてもよかろうと思う。
さすがの神尾主膳でさえが、このカンカン照っているお天道様の前に、ぬけぬけと、恥かしい色も更になく、起きぬけの、だらしのない姿をさらしている女の醜態に、目を蔽《おお》わないわけにはゆきませんでした。
といって、主膳には断じて、それを弾劾《だんがい》したり、諷諫《ふうかん》を試みたりする資格はない。このごろこそ、その方面へはあまり足を入れないけれども、到るところの花柳《かりゅう》の巷《ちまた》というところで、自分もこのだらしない雰囲気《ふんいき》の中に、だらしない相手と、カンカン日の昇るのを忘れて耽溺《たんでき》していた経験を、有り余るほど持っている身でありながら――この時、この女の風を見て、不思議といっていいほど強
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