》しました。
そのドシンと地響をして下へ卸した荷物を、取り直して地上へ形よく置き据《す》えたところを見ると、それは石です。石は石だが、角に削《けず》って、かなり手入れをした石ですから、形よく置き据えたところを見ると、まさに石塔の形であります。
形でありますではない、たしかに、石塔なのです。あらかじめ置いてあったところの敷石もあれば、水盤、花立のような形も、ささやかながらその前に整うている。
そこへ、今しも、背負い来《きた》った長方形の、目方おおよそ二十貫目もあろうというのを据えつけると、おのずから石塔の形が出来上ってしまいました。
その前で、ホッと息をついた労働女。
この辺で労働女といえば、それは海女《あま》にきまっているようなものです。
泳ぎが達者で、海の中で仕事をするのが本職だとはいえ、陸《おか》へ出ても、一人前の男以上の働きはする。今もこの通り、二十貫もあろうという石を、どこから背負って来たか、つまり他のものの力というものは一つも借らずに、ここまで持って来たことでもわかります――どうかすると房州の女は力がある上に多情だというものがあるけれど、必ずしも、そういったわけの
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