チイパアで、ただ締りなく泣き叫ぶのを、田山白雲が、この毛唐《けとう》! ふざけやがって、という気になって、少しの容赦もなく、いよいよ強く続け打ちに打ちました。
よし、言葉がわからずとも、憎いやつであろうとも、体格が貧弱で、打つに打ち甲斐《がい》のないようなやつでもあれば、白雲もいいかげんにして、打つのをやめたかも知れないが、何をいうにも体格は自分より遥かに大きいから、打つにも打ち甲斐があると思って、容赦なく打ったものでしょう。
駒井甚三郎さえも、もうそのくらいで許してやれ、と言いたくなるほど打ちのめしているうちに、どうしたものか、今まで哀訴嘆願の声だったウスノロの声が、にわかに変じて、怒号叫喚の声と変りました。
それと同時に、必死の力を極めてはね起きようとするから、田山白雲がまた勃然《ぼつぜん》と怒りを発し、おさえつけてブンなぐる。
それをウスノロが必死になってはね起きると、かなりの地力《じりき》を持っていると見えて、とうとうはね起きてしまい、はね起きると共に、力を極めて田山白雲を突き飛ばして逃げ出しました。
いったん突き飛ばされた白雲は、こいつ、生意気に味をやる――と歯がみ
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