文《いちもん》に靴片方
麝香草《じゃこうそう》に露の玉
朝っぱらから飲んだくれ
二羽の雀は満腹ぷう
ばっしいには
じい、じい、じい
おいらが持つのは一人の神様
一人の王様
たった一文に靴片方
こうまのような狼二匹
かわいそうだが酔っぱらい
穴では虎めが上機嫌
むうどんには
どん、どん、どん
おいらが持つのは一人の神様
一人の王様
たった一文に靴片方
一人は悪口《あっこう》、一人は雑言《ぞうごん》
おいらは森にいつ行くか
しゃるろっとにしゃるろは
こう訊いた
ばんたんには
たん、たん、たん
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器量いっぱいの声を張り上げて、茂太郎は唄いながら、宮の台から卵塔場《らんとうば》を突切って、
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怪体《けたい》な鼠のお喋《しゃべ》りめ
こないだミラの窓叩き
おいらを呼んだばっかりに
娘たちぁどこへ行く
ロン、ラ
ほんにいとしや女ども
おいらを迷わすその毒は
オルヒラさんをも
酔わすだろ
娘たちぁどこへ行く
ロン、ラ
[#ここで字下げ終わり]
庭の木戸口へ来ると、ギョッとして、何かに驚かされて立ちすくんでしまいました。
「弁信さあ――ん」
この時、
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