認識ではない、処が真理ということは実在がありのままに捉えられた状態を云うのである。実在をかくありのままに捉えるという直接性を云い表わすべく、原物が何物の介在をも許さずに直接に鏡面上に像を結ぶことで之を喩えたわけである。認識という観念の意味は常に、写すということである。そしてこの写すということの実際が実践に俟つのである。
[#改段]


[#1字下げ][#大見出し]2 『教育学辞典』[#大見出し終わり]


[#ここから改行天付き、折り返して2字下げ]
[#中見出し]イデオロギー 【独】Ideologie【仏】〔ide'ologie〕【英】ideology[#中見出し終わり]
[#ここで字下げ終わり]
 【意義】 観念形態と訳す。この観念は異様な変遷と変化とを有っている。
 (一)[#「(一)」は縦中横]語の起りはフランスのデステュット・ド・トラシー A. L. C. Destutt de Tracy(1754−1836)やカバニス P. J. G. Cabanis(1757−1808)等の観念学(イデオロジー 〔ide'ologie〕)にある。観念学によればあらゆる問題は観念哲学的研究に
前へ 次へ
全200ページ中89ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
戸坂 潤 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング