スる根本的な修正の動きを見て取ることが出来る。
このようにして、所謂論理学の領域外に於て、論理上の根本問題が、認識理論が、展開され、当時(十七世紀)の科学の水準に照応して、課題の提出と解決とを要求されていたのである。認識に関する論理的省察は実は遠くルネサンス(ニコラウス・クサヌス――クーエのニコラス)以来、系統的に発達して来つつあったのである。――さてそこで、前に述べた大陸のラショナリズム乃至先天主義とイギリスの経験論との、認識理論上の例の対立を総合すべく、新しい論理学の方向を開拓したのがカント[#「カント」は太字]である。
カントがこの認識論上の問題を論理学という軌道に乗せて提出しなければならなかった根本的な理由の一つは、ニュートンの自然科学に就いての論理的考察を必要と感じたことからである。元来ニュートンの科学上の功績とその組織的な方法(夫は『自然哲学の数学的原理』という主著の名称がよく説明している)は、広く当時のイギリス、フランス、ドイツ其他の啓蒙学者を、動かしたものである。多数の啓蒙学者はニュートンに就いての考察を書いた。カントも亦その一人に数えられる。だが恐らくカントは誰に
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