チたのである。(社会科学に於ては実験という操作は一応大した役割を有たぬと考えられているように、統計と操作は自然科学に於ては今の処事実重大ではないが)。さてこうした観察・実験・統計・数学的解析・概念分析などが自然科学の科学手段である。
科学方法は之に反してかかる科学手段を夫々の必要な操作として選択・結合・活用する処の総体的な組織的な処理を指す。かかる方法は一口で云えばオルガノン(論理)である。この論理=科学方法は又研究方法(Forschungsweise)と叙述方法(Darstellungsweise)とに区別される。前者は論理が自然科学的研究材料を征服して行く前進の過程であり、後者はこの過程を逆に辿って整頓することによって論理的・表現的な形態を之に与える仕方を指す。この往相と還相とが一環となることによって、自然科学(一般に科学)の方法の目的が完成するのである。表現形態を取り得ない研究は何等実質的な研究でなく、科学の発達に資する筈はあり得ないからだ。――この研究方法と叙述方法とを貫いて論理が研究用具(オルガノン)として一貫するのであるが、この論理に形式主義的論理(形式論理学)と弁証法と
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