bであり従ってまた社会の歴史的発展の終局的な動力を含むものは社会の物質的な生産関係[#「生産関係」に傍点]である。これは社会に於ける物質的生産力[#「物質的生産力」に傍点]が一定社会に於て受け取る形式であって、普通経済機構と呼ばれるものに相当する。社会のこの現実的地盤の上に、社会のこの下部構造[#「下部構造」に傍点]の上に、上部構造[#「上部構造」に傍点]としてイデオロギー[#「イデオロギー」に傍点]=観念形態[#「観念形態」に傍点]が成立するのである(法律・政治・道徳・科学・哲学・芸術)。下部構造は上部構造との間に交互作用を営んで互いに規定し合うに拘らず、終局に於て下部構造が上部構造を規定する。以上は社会の静的構造であるが、この同じ社会構造が又社会の動的展開を惹き起す。物質的生産力は終局に於て個人乃至人間の意志とは独立に客観的に発達して行く必然性を有っているが、その発達の結果、この生産力が旧来の生産関係と矛盾に陥る。かくて社会の生産関係は生産力の発展の形態から、その桎梏へと逆転する。生産力の発展はこの桎梏を打開して新しい生産関係を自分に適した形式として造り出す。かくて社会の基礎構造は
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