A矛盾と矛盾の克服との機構によって、必然的に変革される。これに従って、上部構造も亦変革されざるを得なくなる。これが社会の歴史的発展なるものに他ならぬ。
これに関係して注意すべき第二の点は、社会科学が社会の歴史的発展の必然的法則[#「必然的法則」に傍点]を与え得る唯一の社会理論だということである。尤もここで云う法則とは単なる自然法則とは異って社会の歴史的発展と共にそれ自身も亦発展し具体化して行く法則であり、そして必然的と云っても機械的な必然性ではなくて正しい偶然性を貫いて自らを活かして行く弁証法的な必然性のことをいう。更に之に関して第三の要点は、社会科学的な社会の歴史的発展の必然性の認識が、当然社会人の社会的行動・実践[#「実践」に傍点]の客観的科学的な有効な具体的指針を与え得るということである。ここで理論[#「理論」に傍点]と実践[#「実践」に傍点]とが不離の関係に立つ。実践のない処には歴史的社会はあり得ないから、歴史的社会の科学的認識は同時に実践の客観的な内容となるのは当然である。それ故社会科学は、無産者による社会革命、プロレタリアの独裁的支配という綱領にまで具体化される科学的社会
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