のであるから。
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* フッセルルはこう云っている、「最も広い意味に於ける個物的存在の、領域的に一定し得べき凡ゆる段階には、一つの Ontologie がぞくする。例えば物理的自然には Ontologie der Natur が、動物界には 〔Ontologie der Animalita:t〕 がぞくする、云々」(Ideen…, S. 112)。
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 それでは空間概念の事態[#「事態」に傍点]の分析は何に向うのか。之に対するものは、空間概念の性格それ自身[#「性格それ自身」に傍点]の分析である。というのは、事態の分析は性格[#「性格」に傍点](従って之に基く動機)に従って行なわれた。性格に従って行なわれる分析はその限り性格の分析を結果する――空間概念の事態が分析されればそれだけ空間概念の性格が分析される以外の何物が起こるのでもないから。併し之はまだ、性格を性格として取り出して行なう分析ではない、性格は性格として――性格それ自身[#「性格それ自身」に傍点]――別に分析される必要があるのである。性格の分析によって事態の分析
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