空間概念の分析
戸坂潤

−−
【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)匡《た》めて

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)概念の分析[#「概念の分析」に傍点]

〔〕:アクセント分解された欧文をかこむ
(例)〔Fu:r−sich−sein〕
アクセント分解についての詳細は下記URLを参照してください
http://www.aozora.gr.jp/accent_separation.html

*:注釈記号
 (底本では、直前の文字の右横に、ルビのように付く)
(例)情意的[#「情意的」に傍点]である*
−−

   一 準備的考察――概念の分析[#「概念の分析」に傍点]に就いて

 吾々の問題を正当に提出し得るためには、提出に先立って、次の準備が是非とも必要である。
 第一に、吾々は何を概念[#「概念」に傍点]と呼ぶか。
 その説明を試みるために、理解[#「理解」に傍点]という言葉から出発しよう。考え・思惟し、知り・判り・認識すること、即ち知識と知恵、並びに夫と直ちに一つではなくても夫に基く限りの一切のもの、一言で云うならば最も源泉的な意味で
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