起こすべきである――、それは際限なきこと[#「なきこと」に傍点]であり、そしてかかる無限の基体となるものが連続であるのである。それ故延長は連続を有ち、この連続の上に於て延長の無限が成り立つのである。かかる連続の上に於て始めて吾々は限りなきものを限ることが出来る。形は茲に成立の基礎を持つ。
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* 空間を不連続的なものと考えた代表的なものは Boscovich 及びヴォルフである(Poppovich, Die Lehre vom diskreten Raum in der neueren Philosophie 参照)。――そして不連続性が多くの場合空間の有限性を伴うたのはそうありそうなことである。
** Physica, 207 b―208 a.
[#ここで字下げ終わり]

 延長に於て第三に含まれるものは長さ[#「長さ」に傍点]である。距離[#「距離」に傍点]又は間隔[#「間隔」に傍点]の概念を以て之に置き代えることも出来るであろう。遠近[#「遠近」に傍点]概念は之を基礎として始めて理解される。併し素よりこの長さは数量を以て何かの意味に於て測定
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