若い娘《もの》までがそれは生意気でございましてね、ほんとでございますよ。幾が親類《みうち》の隣家《となり》に一人《ひとり》そんな娘《こ》がございましてね、もとはあなたおとなしい娘《こ》で、それがあの宗旨の学校にあがるようになりますとね、あなた、すっかりようすが変わっちまいましてね、日曜日になりますとね、あなた、母親《おや》が今日《きょう》は忙《せわ》しいからちっと手伝いでもしなさいと言いましてもね、平気でそのお寺にいっちまいましてね、それから学校はきれいだけれども家《うち》はきたなくていけないの、母《おっか》さんは頑固《がんこ》だの、すぐ口をとがらしましてね、それに学校に上がっていましても、あなた、受取証が一枚書けませんでね、裁縫《しごと》をさせますと、日が一日|襦袢《じゅばん》の袖《そで》をひねくっていましてね、お惣菜《そうざい》の大根をゆでなさいと申しますと、あなた、大根を俎板《まないた》に載せまして、庖丁《ほうちょう》を持ったきりぼんやりしておるのでございますよ。両親《おや》もこんな事ならあんな学校に入れるんじゃなかったと悔やんでいましてね。それにあなた、その娘《こ》はわたしはあ
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