という事は定《き》まらないのですよ。お土産《みや》があるなンぞ書いてありましたわ」
「そう? おそい――ねエ――もう――もう何時? 二時だ、ね!」
「伯母|様《さん》、何をそんなにそわそわしておいでなさるの? ごゆっくりなさいな。お千鶴《ちず》さんは?」
「あ、よろしくッて、ね」言いつついくが持《も》て来し茶を受け取りしまま、飲みもやらず沈吟《うちあん》じつ。
「どうぞごゆるりと遊ばせ。――奥様、ちょいとお肴《さかな》を見てまいりますから」
「あ、そうしておくれな」
伯母は打ち驚きたるように浪子の顔をちょっと見て、また目をそらしつつ
「およしな。今日はゆっくりされないよ。浪さん――迎えに来たよ」
「エ? 迎え?」
「あ、おとうさまが、病気の事で医師《おいしゃ》と少し相談もあるからちょいと来るようにッてね、――番町の方でも――承知だから」
「相談? 何でしょう」
「――病気の件《こと》ですよ、それからまた――おとうさんも久しく会わンからッてね」
「そうですの?」
浪子は怪訝《けげん》な顔。いくも不審議《ふしぎ》に思える様子。
「でも今夜《こんばん》はお泊まり遊
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