よし浪が今死なんにしたとこが、そのうちまたきっとわるくなッはうけあいじゃ。そのうちにはきっと卿《おまえ》に伝染すッなこらうけあいじゃ、なあ武どん。卿《おまえ》にうつる、子供が出来《でく》る、子供にうつる、浪ばかいじゃない、大事な主人の卿《おまえ》も、の、大事な家嫡《あととり》の子供も、肺病持ちなッて、死んでしもうて見なさい、川島家はつぶれじゃなッかい。ええかい、卿《おまえ》がおとっさまの丹精《たんせい》で、せっかくこれまでになッて、天子様からお直々《じきじき》に取り立ててくださったこの川島家も卿《おまえ》の代でつぶれッしまいますぞ。――そいは、も、浪もかあいそう、卿《おまえ》もなかなかきつか、わたしも親でおってこういう事言い出すなおもしろくない、つらいがの、何をいうても病気が病気じゃ、浪がかあいそうじゃて主人の卿《おまえ》にゃ代えられン、川島家にも代えられン。よウく分別のして、ここは一つ思い切ってたもらんとないませんぞ」
黙然《もくねん》と聞きいる武男が心には、今日《きょう》見舞い来し病妻の顔ありありと浮かみつ。
「母《おっか》さん、私《わたくし》はそんな事はできないです」
「な
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