う》を繋《か》くる人と戸数と、都の場末の一町内にも足らぬが、大なる人情の眼は唯|統計《とうけい》を見るであろうか。東京は帝都《ていと》、寸土《すんど》寸金《すんきん》、生が盛《さか》れば死は退《の》かねばならぬ。寺も移らねばなるまい。墓地も移らずばなるまい。然しながら死にたる骨《ほね》は、死にたる地《ち》に安《やす》んずべきではあるまい乎。寺と墓地とは縁もゆかりもない千歳村の此耕さるべき部分の外に行き得る場所はないのであろう乎。都会が頭なら、田舎は臓腑《ぞうふ》ではあるまい乎。頭が臓腑を食ったなら、終《つい》には頭の最後ではあるまい乎。田舎はもとより都会の恩《おん》を被《き》る。然しながら都会を養い、都会のあらゆる不浄を運《はこ》び去り、新しい生命《いのち》と元気を都会に注《そそ》ぐ大自然の役目を勤むる田舎は、都会に貢献する所がないであろう乎。都会が田舎の意志と感情を無視して吾儘《わがまま》を通すなら、其れこそ本当の無理である。無理は分離である。分離は死である。都会と田舎は一体《いったい》である。農が濫《みだり》に土を離るゝの日は農の死である。都《みやこ》が田舎を潰《つぶ》す日は、都自
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