3]別橋に来た。先夜は可なりあるように思ったが、駅逓《えきてい》から十丁には過ぎぬ。聞けば、関牧場は西の方ニオトマムの辺から起って、斗満の谷を川と東へ下り、※[#「陸」の「こざと」に代えて「冫」、上巻−298−4]別川クンボベツ川斗満川の相会する※[#「陸」の「こざと」に代えて「冫」、上巻−298−5]別谷《りくんべつだに》を東のトマリとして南に折れ、三川合して名をあらためて利別川《としべつがわ》の谷を下って上利別原野の一部に及び、云わば一大《いちだい》鎌状《かまなり》をなして、東西四里、南北一里余、三千余町歩、※[#「陸」の「こざと」に代えて「冫」、上巻−298−7]別停車場及※[#「陸」の「こざと」に代えて「冫」、上巻−298−7]別市街も其内にある。鉄道院では、池田駅高島駅等附近の農牧場所有者の姓氏を駅の名に附する先例により、今の停車場も関と命名すべく内意を示したが、関翁が辞して※[#「陸」の「こざと」に代えて「冫」、上巻−298−8]別駅《りくんべつえき》となったそうな。市街は見ず、橋から引返えす。帰路斗満橋上に立って、やゝ久しく水の流を眺める。此あたり川幅《かわはば》六七間も
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