《そうじ》に成丈注意すべし
一 流し元と掃溜《はきだめ》とは気をつけて衛生に害なきよう且|肥料《こやし》にすべき事
一 家具の傷みと障子の切張とに心付くべし
一 喰物《くいもの》はむだにならぬ様に心を用い別して味噌と漬物とは用いたる跡にも猶心を用うべし
一 他人より物をもらいたる時は返礼を忘るべからず
一 買物は前以て価《ねだん》を聞き現金たるべし一厘にてもむだにならぬ様にすべし
一 総て身分より内輪に諸事に心懸くべし人を見さげぬ様に心懸くべし
一 常着《つねぎ》は木綿筒袖たるべし
一 種物は成るべく精撰して取るべし
一 農具は錆《さび》ぬ様に心懸くべし
一 貯金は少しずつにても怠るべからず
一 一ヶ年の収入に応じて暮方を立つべし
一 一家の経済は家族一同に能く知らせ置くべし
一 他人《ひと》の子をも我子にくらべて愛すべし
一 他人より諸品《しなもの》を借りたる時は早く返すことに心がくべし
一 場内の農家は互に諸事を最も親しくすべし
一 平生自己の行に心を尽すべし且世上に対すべし
明治四十三年
[#ここで字下げ終わり]
翁はもと/\我利《がり》から広大の牧場地を願下げたと思
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