ちこちに働く赤銅色の男たち、その腰に巻いた白布のそよぎ、肩や背に重い竹籠を載せて市場へ通う人々――女が道ばたで石を割っている。道路工事だ。
セイロンはまだ巨大な処女地の感がある。
私の足もとの池にはこうして水蓮の花が浮かんで、野には、雲の影が落ちている。
子供を背負った母親が水瓶を提げて黄色い道を行く。
何てくらくら[#「くらくら」に傍点]する日光だろう!
7
しんがぽうるに一泊。
シンガポウア――永久に新開地めいた町。支那街と馬来《マレイ》芝居と支那映画「愛国魂」五巻。「打倒日本主義」の貼紙。孫|中山《ちゅうざん》先生の肖像。土人の水上生活。済民学校。適南学校。トモエ自動車商会。鍼灸揉療治所。御料理仕出し「みさを」。万興公司。中西洗衣。コンノウト・ドライヴ。旅人の木。水源地の夕涼み。植物園の月明。
船は、スマトラの北端、マラッカ海峡の入口にさしかかる。
正午。
北経五度五十二分。
東経九十四度五十八分。
香港《ホンコン》――九竜《クウロン》に一泊。わんちゃいの支那魔窟。縁日。革命屍体の写真。水汲み行列。麻雀《マージャン》売り。砲台。島。
上海《シ
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