るか」に傍点]、結局、問題はその人の心構えの如何《いかん》です。私どもは、少なくとも因縁の真理、縁起の哲学を味わうことによって貧しくとも富める生活[#「貧しくとも富める生活」に傍点]をしたいものです。心にしっかりした拠《よ》り所《どころ》をもって、心に太陽をもって清く、正しく、明るいシッカリした生活を営みたいものです。おもうに、因縁の真理に徹し、般若《はんにゃ》の空を、真に味わい得た人こそ、まさしくそれは中道を歩む人です。げに生身《しょうじん》の活《い》きた観音さまは、かかる人々のうちから誕生するのです。
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第四講 永遠の生命
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舎利子[#(ヨ)]。
是[#(ノ)]諸法[#(ノ)]空相[#(ハ)]。
不生[#(ニシテ)]不滅。
不垢[#(ニシテ)]不浄。
不増[#(ニシテ)]不減[#(ナリ)]。
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 すでに私は『心経』の肝腎要《かんじんかなめ》となっている、いや、仏教の根本思想であるところの「色は即《すなわ》ち是れ空、空は即ち是れ色」(色即是空、空即是色)ということについて
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