法領《ぶっぽうりょう》のものとして、はじめてりっぱにその経済価値が認められるのです。で、問題は、つまり物に対する心構えです。心の持ちようです。要するに、物質を精神より以上に見るか、精神を物質より優位に見るかです。物が心を支配するか、心が物を統御《コントロール》するかです。金を使うか[#「金を使うか」に傍点]、金に使われるか[#「金に使われるか」に傍点]です。けだし正を|履[#「正を|履」は太字]《ふ》み[#「み」は太字]、中を執る[#「中を執る」は太字]ということは、いずれの世、いずれの時にも必要です。人間の正しい生活が[#「人間の正しい生活が」に傍点]、正しい見方によって[#「正しい見方によって」に傍点]、規定せられるかぎり[#「規定せられるかぎり」に傍点]、私どもは何人も[#「私どもは何人も」に傍点]、まず[#「まず」に傍点]「正しい見方」がなんであるかを、ハッキリ知らなくてはなりませぬ。私どもの生活が、たとえ物質的に貧しくとも、せめて私どもは、精神的には富める生活をしたいものです。金持の貧乏人となるか[#「金持の貧乏人となるか」に傍点]、貧乏人の金持となるか[#「貧乏人の金持とな
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