の到来を待つ、待機の姿勢が必要です。運は寝て待て[#「運は寝て待て」に傍点]、ではなくて、少なくとも練ってまてです。かりに説くべき人があっても、聞くべき人がなければ、説くことはできません。また聞くべき人はあっても、説くべき人がなければ、聞くことができないのです。説く人と、聞く人との因縁[#「因縁」に傍点]が相応し、和合する所に、はじめて聞く事もでき、説く事もできるのです。何事も、世の中の事は、みな「縁」です。しかしその「縁」は、たちまちにして来《きた》り、またたちまちにして去るのです。因縁はすべて[#「因縁はすべて」は太字]「一|期[#「一|期」は太字]《ご》一|会[#「一|会」は太字]《え》」です。聴くべき時に聞き、味わう時に味わわねば、いつになっても聞く事もできなければ、また知る事もできないのです。世に「急いで[#「急いで」に傍点]結婚して、ゆっくり後悔する」という諺もありますが、それはあながち結婚にかぎったことではないのです。いたずらに急ぐ必要もありませんが、しかし、「仏法には明日というべきことあるべからず」と古人も誡めています。いつもいつも、「明日」と約束ばかりしていると、永遠
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