は太字]です。なんの障《さわ》りもない白道です。『心経』に「心に※[#「よんがしら/圭」、第4水準2−84−77]礙《けいげ》なし」というのはそれです。
 ※[#「よんがしら/圭」、第4水準2−84−77]《けい》という字は、網《あみ》のことです。魚をとる網です。礙《げ》という字は、障礙物《しょうがいぶつ》などという、あの礙《がい》という字で、さわり、ひっかかりという意味です。梵語《ぼんご》の原典では、「※[#「よんがしら/圭」、第4水準2−84−77]礙《けいげ》なし」という所は「ひっかかりなしに動き得る」とありますが、何物にも拘束されず、囚《とら》われず、スムースに、自由に働き得ることが、すなわち「※[#「よんがしら/圭」、第4水準2−84−77]礙なし」ということです。金を求め、名を求め、権勢を求めるものには、どうしても※[#「よんがしら/圭」、第4水準2−84−77]礙なしというわけにはゆきません。金という網、名という網、権力という網にひっかかって[#「ひっかかって」に傍点]、どうしても、無礙《むげ》というわけにはゆきません。求めざるもの[#「求めざるもの」は太字]こそ、「無礙
前へ 次へ
全262ページ中182ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
高神 覚昇 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング