にわが民族の理想である、平和な、文化国家の創造に邁進《まいしん》すべきであります。しかし「君子は和して同ぜず[#「和して同ぜず」に傍点]、小人は同じて和せず[#「小人は同じて和せず」に傍点]」と論語にもあるように、附和雷同《ふわらいどう》は決して真の和ではありません。とかく日本人の欠点はこの附和雷同にあるのです[#「とかく日本人の欠点はこの附和雷同にあるのです」に傍点]。大和《やまと》の国、とくに昭和(百姓昭明、万邦協和)の御代に生まれすむ、われわれ大和民族は、決して「同じて和せざる」小人であってはなりません。「和して同ぜざる[#「和して同ぜざる」は太字]」君子でなくてはなりません。少なくとも日本民族の理想は、この和して[#「和して」に傍点]同ぜざるところにあるのです。「国|挙《こぞ》る大事の前に光あり推古の御代の太子のことば」です。
けだし私どもにして、一たび宗教的反省をなしうる人となるならば、そこにはなんのこだわり[#「こだわり」に傍点]も、わだかまり[#「わだかまり」に傍点]も、障礙《さわり》もないのです。げに菩薩の道こそ、|無礙[#「無礙」は太字]《むげ》の一道[#「の一道」
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