って」に丸傍点]いる花井時雄氏は、これまでの写真[#「での写真」に丸傍点]と違って今ま[#「違って今ま」に丸傍点]で不可能と見做さ[#「能と見做さ」に丸傍点]れた赤をは[#「た赤をは」に丸傍点]じめ、黄や緑[#「黄や緑」に丸傍点]などに至る迄そ[#「至る迄そ」に丸傍点]れらしく白い様に[#「く白い様に」に丸傍点]乾板に感ぜしむる事[#「しむる事」に丸傍点]に成功した。それとともに写真術[#「に写真術」に丸傍点]には常に邪魔され撮影者が之を[#「影者が之を」に丸傍点]除くことに最もお[#「とに最もお」に丸傍点]おく苦心している紫外線をば特有のスクリーンで完全に除くことに成功した……」
[#ここで字下げ終わり]
暗号
「兄さんその暗号が分かる?」
と、しばらくたってから俊夫君は私に尋ねました。私はその新聞紙の切り抜きの記事を幾度も読んでみましたが、それは理化学研究所の人が新しい写真術を発見したというに過ぎないのであって、このダイヤ紛失事件と何の関係があるわけでもなく、また針で孔のあけてある活字をだけ読んでみても、少しも意味をなさなかったので、
「どうも、何が何だか少しも分からな
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