まね》て手のとどかぬ時にもっさりが起ってくるようだ。
うっとうしい[#「うっとうしい」に傍点]と言う言葉は、用い処はほぼもっさり[#「もっさり」に傍点]と似ているが、も少し陰鬱《いんうつ》であり深刻な味を有《も》ち多少のうるささ[#「うるささ」に傍点]を持つ。うっとうしいお天気というのは普通だが、うっとうしい[#「うっとうしい」に傍点]顔するな、うっとうしい奴が来まっせ[#「うっとうしい奴が来まっせ」に傍点]、そんなうっとうしい[#「うっとうしい」に傍点]事は嫌だ、うっとうしいマチス、うっとうしいヴラマンク、等に使って差支《さしつか》えない。もっさりした何々よりも今少し下卑《げび》て悪性のものにして下手さも深刻である場合にこの言葉が適用される。
芸術家の髪、長く垢《あか》じみて、親の金で遊んでいるくせにわれわれプロはという時、甚だうっとうしく[#「うっとうしく」に傍点]なりがちであり、あるいは男のくせに妙に色気を肢体《したい》に表してへなへなする時、うっとうしい[#「うっとうしい」に傍点]男となるものである。その他うっとうしいズボンといえばモダンボーイの事であり、うっとうしい頭とい
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