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俊寛 (※[#「土へん+累」、311−18]の中を物欲しそうにのぞきこむ。やがて隙《すき》をうかがい手を突込み魚をつかみ、ふところに入れる)
漁夫一 (それを見つける)盗《ぬす》みやがったな。太《ふと》いやつだ。
俊寛 わしは知らぬわい。
漁夫一 うそをつけ。魚を出せ。(俊寛に詰め寄せる)
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漁夫二とその妻登場。
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漁夫二 どうしたのだ。
漁夫一 こいつ、わしの魚を盗《ぬす》みやがったのだ。
漁夫二 この流人《るにん》めが。とっちめてやれ。
漁夫二の妻 (背中の子供をゆすぶりながら)こいつはいつもうろうろして物盗みをするということだよ。
漁夫二 ぶちなぐってやれ。(俊寛逃げんとす)
漁夫一 待て! (俊寛を地にねじ伏せる)
漁夫二 盗人《ぬすっと》め! (俊寛の顔を打つ)
俊寛 (顔をおおうて地に伏す。漁夫の子供火のつくように泣く)
漁夫二の妻 (けんどんに子供をゆすぶりながら)ほえまいぞ、ほえまい
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