をつく)いとしい弟子たち! みんなそれぞれの悩みを持っているのだ。だれを見てもあわれな気がする。(間)私のかつて通って来た道を、今は唯円が歩んでいる。おぼつかない足どりで。ため息をつきながら。(間)長く夢を見させてやりたい。だがどうせ醒《さ》めずにはおかないのだ。(縁さきに出る。重たそうに咲き満ちた桜の花を見る)よう咲いたなあ。(間。遠くのほうで静かに蛙《かえる》が鳴いている。考える)ほんに昔のむかしのことだ。(追想に沈む)
唯円 (登場。親鸞を見ると、ひざまずいて泣く)
親鸞 (そばに寄り背をたたく)唯円、泣くな。私はたいてい察している。きつくしかりはしない。お前が自分を責めているのを知っているから…………
唯円 私はかくしていました。たびたびお師匠様にうそを申しました。私はどうしましょう。どうでもしてください。どのような罰でも覚悟しています。それに相当しています。
親鸞 私はお前を裁く気はない。お前のために、お前の罪のために、とりなしの祈りを仏様にささげている。
唯円 私を責めてください。鞭打《むちう》ってください。
親鸞 仏さまはゆるしてくださるだろう。
唯円 すみません、すみま
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