る)私はごめんをこうむります。(行こうとする)
僧三 (さけぶ)勝手になされませ。
僧一 (制する)そんなに荒くなってはいけません。唯円殿まあお待ちなされませ。
唯円 (すわる)私はなさけなくなります。(涙ぐむ)
僧一 あなたは自分のしている事を悪いとはお思いなさらぬのですか。
唯円 皆様のおっしゃるように悪いとは思っていません。
僧一 ではなぜうそを言って外出《そとで》あそばすのですか。
唯円 …………
僧一 やはりよくないところがあるのですよ。私はお若いから無理はないとは思いますがね。またきびしくは申しませんがな。少し考えなすったらいいでしょう。ほかの若い弟子《でし》たちの風儀にもかかわりますからな。
唯円 うそをついて出たのは重々悪うございました。私がお師匠様に打ち明けなかったのがいけなかったのです。私はいつも心がとがめていました。
僧一 お師匠様に打ち明けるのですって。
唯円 はい。何もかもつつまずに。
僧一 そんな事がよく考えられますね。
僧二 あつかましいといってもほどがあります。
僧三 どんなにご立腹あそばすか知れません。
唯円 でもお師匠様は恋をしてはならないとはおっし
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