をしめている。小玉裏の裏帯を、幾重にも廻して腰に纏い、そこへ両刀を差している。
つかみ乱した頭の髪、それを荒縄で巻いている。黒波《くろは》の脚絆で脛を鎧い、武者|草鞋《わらじ》をしっかりと穿いている。そうして或者は熊手を持ち、そうして或者は鉞《まさかり》を舁《かつ》ぎ、そうして或者は槌《かけや》をひっさげ、更に或者は槍を掻い込み、更に或者は斧をたずさえ、龕燈《がんどう》を持っている。
「あっ」と仰天した娘の民弥は、ベッタリ地上へ坐り込んでしまった。
極度に胆を潰したのである。
胆の潰れたのは当然といえよう、一難が去れば一難が来る。そうして新しい災難は、以前の災難よりより[#「より」に傍点]以上、恐ろしいものであるのだから。
気丈の民弥も顫え上り、茫然として見守った。
が、それにしてもこの連中は、どういう身分の者だろう?
浮木の姥が走って来て、その連中とぶつかった[#「ぶつかった」に傍点]時、大体身分の見当が付いた。
「おっ、汝《おのれ》らは茨組《いばらぐみ》か!」こう云ったのは浮木である。
「珍らしいの、浮木の姥か」
こう云って進み出た壮漢は、この一党の頭と見え、荒々しい
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