後にあたって、ドッと喊声の起こったのは、いったいどうしたというのだろう?
表門から走り出た、五、六十人の一ツ橋家の勢《ぜい》が、ようやくこの時追い付いたのである。
ここに至って七福神組は、腹背敵を受けてしまった。
と、数声弦鳴りの音が、背後にあたって聞こえたが、数本の征矢《そや》が飛んで来た。
瞬間に上がった六本の太刀が、キラキラキラキラと閃めいたのは、矢を切り払ったためだろう。
だが第二の弦鳴りの音! だが第三の弦鳴りの音! ひっきり[#「ひっきり」に傍点]なしに響くに連れ、唸りをなして飛んで来る征矢も、次第に繁くなって来た。
背後から逼って来た一ツ橋家の勢が、打ち物業を故意《わざ》と避け、飛び道具で打ち取ろうとするのであった。
それと察した弁天松代は、甲《かん》高く声を響かせた。
「さあさあみんな寝るがいい。一時息を抜こう息を抜こう!」
声に応じて六人の部下達は、忽然姿を消してしまった。
と云ってもちろん煙りのように、消えてなくなってしまったのではない。蒼茫たる月光を刎ね飛ばし、卍廻わりに廻わっていた、七福神組の群像が、一刹の間にバラバラに分かれ、地面へピッタリひ
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