へ出た。蒼白い光が充ち満ちていた。丘もあれば林もあり、人家もあれば人声もした。
これぞ地下の世界であった。
眼の前にこんもり[#「こんもり」に傍点]とした森があり、一宇の神社が建っていた。
活《い》き剣《つるぎ》を祀った社《やしろ》であった。
と、忽ち松火《たいまつ》の火がこっちを目がけて走って来た。土人が二人を目付けたのであった。
「それ大変だ、逃げろ逃げろ!」
二人は急いで引き返した。階段を下り湾岸へ出、小舟の中へ逃げ込んだ。
「ヨイショヨイショ、ヨイショヨイショ」
二人は夢中で櫂を使った。
二人の少年の報告を聞くと、一同は驚喜して躍り上がった。
にわかに海軍が編成され、宝島征伐が行なわれた。
地下人どもを平らげて、完全に宝島を占領するには、それでも二十日の日数がかかった。ようやく手に入れた宝庫の中には、大和節斎が洞察した通り、黄金の貨幣や高価な器具が今の金にして五億円余あった。
日英合同の植民地は、こうして益※[#二の字点、1−2−22]繁昌した。種々の設備が行なわれ、まことに暮らしよい土地となった。政治も円満に行なわれた。
しかるにある日紋太夫は、こん
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