達もついにこの島を窺うことが出来ず、今日まで捨てられておりました。さてところで、この島には、これら天然の財産の他に、人工的の大財宝が隠されてあるのでございます。すなわち代々の土人酋長が部下を従え海を越え、他国に向かって侵略し、奪い取ったところの貨幣珍器が、莫大もない額《たか》となって隠されてある筈でございます。ところでそれはどこにあるかというに、今日までの研究によれば地下の世界にある筈です。そして地下のどこにあるかというに、この島の伝説として語られている活《い》き剣《つるぎ》の神殿に、隠されてある筈でございます。拙者をして云わしむれば、活《い》き剣《つるぎ》に関する伝説などは作り話としか思われません。つまり物々しい伝説を作り地下の世界を神聖の物とし、他人の侵入を防いだのであります。秘密の通路を二つ設け、その一方を迷路としたのも侵入を防ぐ手段であります。
で、我々がその財宝を手に入れようと思うなら、是非とも地下の世界へ行き、その活き剣の神殿なるものを発《あば》かなければなりません。しかるにまことに残念なことには、二つの中の一つの通路は、完全に破壊されてしまいました。でこの道からは行けま
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