(ニ)][#一]、 感歎[#(シテ)]亦[#(タ)]歔欷[#(ス)]
夜闌[#(ニシテ)]更[#(ニ)]秉[#(リ)][#レ]燭[#(ヲ)]、 相對[#(シテ)]如[#(シ)][#二]夢寐[#(ノ)][#一]
[#ここで字下げ終わり]
徳洪妄は更字をさらにの意に読まずに、こもごもの意に読まさうとしたものと思はれる。
(二十七)
[#ここから2字下げ]
老杜の哀[#二]江頭[#一]に云ふ、黄昏胡騎塵満[#レ]城、欲[#レ]往[#二]城南[#一]忘[#二]城北[#一]と。言ふこころは方に皇惑、死を避くるの際、城南に往かんと欲して、乃ち孰《いづれ》が南北なるやを記する能はざる也。然るに荊公集句両篇、皆な欲往城南望[#「望」に白丸傍点]城北と作《な》す。或は以て舛誤となし、或は以て改定となす、皆な非なり。蓋《けだ》し伝ふる所の本、偶※[#二の字点、1−2−22]《たまたま》同じからず、而かも意は則ち一なり。北人は向を謂ひて望となす。城南に往かんと欲して乃ち城北に向ふと謂ふは、亦た皇惑、死を避け、南北を記する能はざるの意なり。(老学庵筆記、巻七)
[#ここで字下げ終わり
前へ
次へ
全33ページ中28ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
河上 肇 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング